
こんにちは!
学相BLOGのzakiです!

こういう場合子どもに何て言ったらいいんでしょう?

そして僕も思っていました(笑)
- 塾講師が考える学校の勉強の必要性
- 本当に学校の勉強は役に立たないのか
「学校の勉強が将来に役立たない」と子どもが言う理由
なぜ子どもが「学校の勉強=役に立たない」という等式を立ててしまうのか考えたことはありますか?
長年教育に携わってきた僕が考察した結果、3つの理由が浮かび上がってきました。
それは
- シンプルに役に立つとは思えないから
- 自分の進路と無関係ない科目まで学ぶ必要はないと感じるから
- 親の言動から判断したから
です。
1つずつ見ていきましょう。
シンプルに役に立つとは思えないから
特に数学が苦手な子によくみられます。
「面積」「速さ」「方程式」「2次関数」など、将来のどのタイミングでこんな内容を使うのか分からない、使うとしたら受験の時だけだと考える子がものすごく多いです。

僕も勉強が苦手な頃に「円の面積なんて分からなくても生きていける」というように考えていました。(笑)
中学生になると、難易度が上がるだけでなく、将来で不必要そうに感じる内容ばかり学習しますよね。
学習する意味を見出しにくいから、中学で勉強につまずく子が続出するのです。
そしてつまずくから、勉強がつまらなくなり、役に立たないと理由をつけて勉強から逃げてしまうのです。
自分の進路と無関係な科目まで学ぶ必要はないと感じるから
既に自分の希望の進路が決まっている子に多いです。
例えば、将来エンジニア関係の仕事に就きたいと考えている場合、仕事に直結する理系科目は頑張れるけれど、文系科目への学習意欲が湧かないといったケースですね。
仕事に直結しない科目を学習する意味を見出しにくいから、特定の科目に対する勉強は役に立たないと感じるのでしょう。

僕の場合、ずっと日本で生活するから英語なんて勉強しなくても困らない!と思っていました。(笑)
英語を勉強する理由が当時は分からなかったんです。
だから自分が不要と感じる科目においては必然的にやる気や成績に直結し、つまずいてしまうのです。
親の言動から判断したから
子どもは大人の、特に親の言動をよく見て育ちます。
自分が想像するよりも子どもは大人の行動を見て成長していくのです。
ゆえに気を付けていただきたいのが、
です。
例えば、子どもとテストについて話す時、

お、懐かしいなー今2次関数やってんのか!
お父さんもやったよー、さすがにもう忘れちゃったかなー。
頑張るんだぞ!
というような場面があったとしましょう。
ここでは、
が不適切であると僕は考えます。
なぜなら、
学校の勉強を忘れても就職でき生活していける、と考えてしまう子もいるからです。
そうすると人生を惰性で過ごす可能性が生じ、努力できるはずの子が頑張る目的を見失うリスクが生じます。
特にお父さんが好きな子、お父さんを尊敬する子は純粋な子が多いので、
お父さんのちょっとした言動でも影響を受けます。

お母さんの場合でも同じです!
女の子の場合、「勉強できなくても就職できる」というよりも「結婚できる」ということを意識し考えるケースがみられます。
ですので安易な発言には注意が必要です。
塾講師が考える学校の勉強の必要性
僕が考える勉強の必要性は以下の4つです。
勉強する習慣を構築するため
社会人になっても勉強は必ずします。受験を終えて卒業して社会に出たら勉強とさよならはできません。一生つきまといます。
だからこそ学生時に勉強の習慣を身に付けておくと社会に出ても苦労を感じるのが最小限で済みます。
自信をつけるため
多くの子は自分に自信がありません。
なぜなら、その子自身の成功体験がないからです。
自信がないまま成長すると、今後日本で必要となる人物像にある「積極性」を欠く大人になる恐れがあり、将来の不安を煽るリスクが生じます。
(積極性に関しては後述します)
成功体験を多く経験するほど人は自信がついていきます。
初めは小さな成功体験を積ませて徐々に目標を大きくしていくことが大切です。
なぜなら、いきなり高い目標を掲げても成功までに時間がかかり、途中で挫折してしまい、より自信を失ってしまうことがあるからです。
勉強面でいえば、
「学習机に向かって座る」くらいの低いハードルから少しずつ成功体験をさせ、
- 毎日10分→30分→1時間…の勉強
- テストでクラスの平均点を取る
- テストで平均点+5点取る
など、少しずつ目標もステップアップしていくことが望ましいです。
こうした経験の積み重ねが最終的に大きな自信へと繋がるのです。
卒業後の進路の選択肢を広げるため
日本は2019年8月現在もなお学歴社会が根付いており、大企業への就職率は難関大卒の割合が多くを占めています。また、それに伴い難関大卒の方が平均年収が高いという結果が出ています。
仮に既に希望の進路が決まっていたとしても、人生は長いですから、途中で新しくやりたいことが見つかるかもしれません。
もしそのやりたい仕事が学歴によって阻まれ夢潰えてしまったら、絶対後悔することを教えてあげてほしいのです。
と言っても教育熱心な方ならもう既にお伝えしているでしょう。
しかし子どもは先の分からないことにイメージが湧かないから俯瞰的な視点で大局観をもって解釈することが困難なのです。
そこで僕は、「買い物」に例えて学校の勉強に疑問を持つ子どもに「選択肢を広げること」を教えています。

不適切な表現かもしれませんが、この例えを聞いた子どもの99%が納得しています。(zaki調べ)
僕は学校の勉強に疑問を持つ子どもには
と伝えています。
金額はなるべく子どもの学年に合わせてイメージしやすい数字にしています。
例えば中学生の場合、
自分のやりたい仕事に就くためには最低でも「100万円(例:首都圏国立大理系卒)」分の思考力・知識量が必要であり、
このままでは所持金不足で「買いたいもの(就きたい仕事)」ができずやりたくない仕事を嫌々こなす生活を40年もしなければならない、
と少々酷な内容ではありますがお伝えしています。
逆に「100万円(例:首都圏国立大理系卒)」分の思考力・知識量さえ持っておけば、「買いたいもの(就きたい仕事)」を選び放題な状態にすることができ、ものすごく贅沢な選択をすることができるのです。

ほしいゲームが選び放題の時の高揚感をイメージさせることがポイントです!
学年や年齢、性格に応じて使い分けてください。
AIに代替されないための論理的思考を養うため
今後の日本社会はAI(人工知能)が暗躍していく時代になると考えられるので、AIに代替されない人材が企業が求める人材になります。
その人材は
がある人材です。
昨今、日本経済の縮小や国際競争力の低下など、さまざまな課題を抱える企業では、与えられた仕事を遂行するだけでなく、組織目標を達成するために何をやるべきかを、自ら考え実行できる積極性を求めていると考えられます。
中でもこの「積極性」は、性格も関わってくるところではありますが、組織目標を達成するために何をやるべきかを自ら考え実行するというところは「論理的に思考し行動する」と同値です。
つまり、
「論理的思考ができる人材」がこれからの日本で必要となる人材になるのです。
AIの進歩は人が想像するよりもはるかに早い成長を遂げています。
そのため、今ある職業のおよそ半数がAIに代替されるというデータが発表されています。
AIに取って代わって仕事を奪われないためにも、学校の勉強を通して論理的思考を鍛えているわけです。
本当に学校の勉強は役に立たないのか


……まあそれは多少ありますが(笑)
まとめ
「勉強内容」がそのまま役に立つのではなく、学校の勉強を通して得た
- 勉強する習慣
- 自信に繋がる
- 選択肢の多さ
- 知識や思考力
が将来の役に立つのです。

いかがでしたか?

ありがとうございます。
また相談してもよろしいですか?

ありがとうございます!
いつでもお待ちしています!
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